雨の三鈷峰~砂すべり

ふりふら

2014年10月10日 17:51




大山ユートピアルートです。


天気予報がはずれ…というか、台風の影響で刻々と予報もずれていきますね。

曇り~小雨とビジュアル的には残念な山登りでした。


駐車場も空いてる印象。気温は14℃、結局この日はこれが最高気温でした。


こちらのルートに向かう人はここらあたりでは神社で一組追い越したのみ。静かな山歩き。


下宝珠へ。枯れ沢のような石ころだらけの道。


ゆみさんの調子が出ない。少し息苦しいようで、20分ほど休んで様子をみる。

まだじゅうぶん引き返せるところなので、ゆっくり下宝珠越へ向かうことにする。

傾斜が出てきたあたり、少しよくなったがまだわからないので、休み休み登って行く。

しばらく行くと単独の方2名、さらに下のほうでグループの声が聞こえてきた。

ゆみさん、行けるわあ、と言うので出発する。

単独の方について行く。というか煽ってるわけではないだろうが、猛追?

どうやら調子が出てきたようでひと安心。


ここはずり落ちそうな足場を枝を掴みながら登る急斜面。がんばって登ってるんですが、なんだか怪しい。

道っぽくないなぁなんて思ってたのですが、もう行列の中なのでそのまま行く。

尾根筋へ出てしばらく行くと、下宝珠越。右下には正規ルートがやっぱりありました。

ヒーヒー言いつつ登ってきたので、みなさん苦笑い。

ヤマレコの方によれば、途中で右に折れてるところがあったようです。


宝珠尾根を歩きます。

ガスがすごい。視界は数十メートル。晴れの前兆だろと信じて歩く。


ロープ場が何度も出てくる。

ロープはなくても全然いけるが、ないと少し不安。


上宝珠手前くらい。

ほらなー、晴れたよ。


一瞬だけでした。

迫力の北壁がすぐそこなのに残念です。



上宝珠あたりからは雨が降りだしました。

もう少しだからと雨具は着用せず。どっちみち汗かいて濡れてる。

勝間ケルン付近、風が出てくる。

どうしようか迷ったが、そのままユートピア小屋へ急ぐことにしました。

分岐到着、稜線は帽子が飛びそう。時折強い風が音をたてる。

もう言葉通り、避難小屋へ避難した。


あとから来た人を入れて小屋の中に13~14人。

ちょっと冷えた。

食事しながら天候回復を待つけど、気配なし。

このまま降りるという人も何人か。

雨風弱ければ三鈷峰までは行っとこうか。

ほんとは景色見ながら象ヶ鼻、1636Pから山を眺めたかった。

カッパを着て三鈷峰へ向かう。

絶景なはずだけどなんも見えないねえ。


ガスで下が見えない。これはこれで怖そうだ。


三鈷への道で3組とすれちがった。

天気こんなだけど結構行く人がいてほっとしました。

が、山頂は誰もいなかった。


風と雨であまり居心地よろしくない…。

やばそうなところを覗き込んで満足。


うん、今日は晴れない。降りよう。

と、決めたら早い。タッタッと降りて行く。

人も少ないので砂すべりへ行ってみる。

沢へ降りるところが難所といわれ、見た目怖い場所。15mほどの壁を下降する。


けど、怖いのはそれじゃなく、

急斜面にのぞく根雪の穴。


あんなとこ気づかず踏み抜いたらどうなるん?という怖さでした。


下はこんなふう。


ほとんどガレで、小石の海を小石とともに滑落するように降りて行きました。

後ろから5人グループが来たので、石が落ちてくる前に退避しなきゃ。

こけると下から雪が出てくる。いやなかんじです。ゆみさんはここは雰囲気が好きじゃないと言ってました。

こんな段差が出てきたらもう上からの落石は大丈夫。


大屏風岩を過ぎてひと安心。


堰堤群を越えて元谷を通過。

無事下山です。

雨は雨でいいけど、晴れを期待してただけにちょっと残念な山行。

これもいい経験でした。




ヤマレコ









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