鏡ヶ成~大ナメラ 大山山系の大パノラマ

ふりふら

2015年02月15日 21:25




昨冬、擬宝珠山から眺めた蒜山へ続く稜線。


どこまで行けるかわからないけども、この日は自分ら夫婦だけだったので自由に歩いてみよう。

行けるならいく、ダメならすぐ帰る。

とりあえず見えてる範囲でいうと大ナメラまで行きたい。


鏡ヶ成から100mほど登ったあと、擬宝珠山の肩から先の稜線を見る。

メジャーではないようなので、やはりトレースはありません。



奥に見える尾根を下りて行きます。

雪はわりと締まったかんじです。



ここの下りは次第に急になり、調子に乗って下ってるうちに2人とも滑ってやや滑落(汗

カチコチの圧雪の上の深雪がサラサラでスノーシューの爪が効いてくれません。

さらにその先には深さ1.5mほどのクラックがあり、雪を被ってスノーブリッジとなっていました。

出だしからケチがついたかんじなので今日は退却かなあと座ってしばらく考える。

難しい雪質だし、この急坂は右にも左にもエスケープしようがないので進むならこの尾根です。

この時点では気温が低く風も微風。

蹴りこんでもキックステップが効かないここの地べたは今日は雪崩れないと言い訳して、

縁の方をよたよたと下っていきました。

雪崩れよりか、サラサラで滑るここを登り返せるかがちょっと気がかりです。

写真では上の白い部分です。尾根の北側は雪崩のデブリがみられました。



雪庇は大きいですが、張り出しがないのでそれほど気にせずに歩けました。

ただ油断は禁物。久しぶりに派手にはまり込んでしまいました。

落ち方が悪いと怪我します。


下の写真はこの尾根の鞍部。【五五郎のコル】というそうです。

風の通り道で時折強い風が抜けていきます。



ここを過ぎると大ナメラへの登りです。

クラストした部分とサラサラの部分があってリズムよくは歩けませんが、まあ問題なし。

後ろを振り返れば大山山系の大パノラマが広がっています。



烏ヶ山・大山・擬宝珠山・象山・野田ヶ山・矢筈・小矢筈・甲の三兄弟まで一望できました。

晴れててよかったあ。




大ナメラへ続く稜線は平坦でうねりながら続きます。





山頂直下は見た感じよりかなりの急登でした。南側は危なそうなので少し北寄りに上がりました。

雪が深く足を踏み出してもずり落ちるばかり。

無理じゃねーかと思ったりしましたが、ここまで来たら行くしかない。

雪に手を突っ込み、気を掴み、ひさびさのど根性悶絶ラッセルでした。楽しかった。

楽しかったけどこの登りはもうええかなとも思う…。(満足した)



山頂は広々した雪原。凍てついた古木と立ち枯れの木が目につきます。



先には皆ヶ山、アゼチ、上蒜山が見えました。



ここの登りで精根尽き果てた私。



風が出てきて冷えてきたので下ります。



絶景見納めです。



天気は下り坂。

厳しい冷え込みと風。寒かった。



行きでやばかった擬宝珠への登りは、少し湿ったせいか思いのほか楽で快適に登れました。

ちょっとくたびれてるが、登りはラスト、がんばれ。



擬宝珠山の北と南では別世界。

スキー場は前回より賑わっていました。



大山山系の大パノラマですが、

今回意地になって登ってみた大ナメラに上がらずとも見れてしまったりします。

雪がよく締まってる時がいいですね。



ヤマレコ







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