冬季烏ヶ山(新小屋ルート支尾根~カーラ谷南)
朝、とりあえず鏡ヶ成まで行って様子をうかがうと、風が強く大山も烏ヶ山もガスの中で、
なかなかとれそうにないので、仕方ないかんじで出発。
ゲートからすぐ樹林の中へ入り、新小屋方面へ。
うっすらとスキーの跡が残っていました。
単独で適当歩きができるので、何も考えずにこのトレースを辿ることにしました。
稜線近くになるとトレースは消え新雪歩きになります。少しだけ降ったようです。
風がゴーゴー唸り声をあげていて落ち着きません。
南からの風で、ここいらは風裏、わりと穏やかですが、
暖かいので霧氷はありません。
2時間ほどかかって新小屋ルートへ合流。
少し広くなったテラスに登ると烏本峰が姿を現わしました。
山頂のガスは抜けています。霧氷の白い樹々もきれいです。
この尾根を詰めていくと新小屋分かれ。一番上のピークは南峰です。
BCメッカのカーラ谷はこのような無精髭状態。雪が足りませんね。
しばらく裏烏を眺めて南峰アタックです。
ここの登りが一番苦しかった。
急斜面のうえ、灌木の間は空洞だらけ、掴む灌木も頼りないかんじ。
わたしは昨年から両肘、両手首を痛めていて、ぶら下がることが難儀な身体になってしまったので、
非常にきつい登りでした。
向かいのカーラ谷ルートに男性2人組が見えていました。
自分の方が早く南峰へ行けるようなペースだったのが、この登りでだいぶ遅れをとることになりました。
まあほんと、心の中ではタスケテ❤なんて思ってたのですが(汗
20分ほどかかって、なんとか自力で這い上がることができました。
新小屋分かれ(カーラ谷ルートとの分岐)です。
南峰のピークはすぐそこ、烏本峰もすぐです。
風がもろにあたるようになってきました。よろけそうになる場面も。
先行した2人組のお一人が本峰にとりついたところです。
ここが核心、なかなか厳しい登りなのですが、先行した彼はルートを見極めて危なげありません。
自分はと言えば、南峰直下でかなり消耗、足も攣り気味だったので、助かったあ というのが正直なところ。
3時間ちょっとで登頂。
残念ながら大山はガスの中。
でも青空が出てきて、周りの風景はきれいです。
強風で物が飛ばされそうなくらいなのですが、南風なので冷たくない。
でも長居できるようでもないので、すぐ下山に入ります。
目の前の南峰。
南峰から見る烏ヶ山の定番ショットを写真におさめる。
右下に見えるのは蛇谷の喉元。見るからに恐ろしい谷です。
南峰に続いてるような続いてないような・・・南西尾根。
スキー場の雪崩事故後、入っていいのかどうか気になる尾根です。
南面なのにこの霧氷。
やっぱり霧氷には青空だ、すごくきれい!
帰りは適当に気の向くまま。
うろうろよたよたしてるうちに、しまった!
ドドドッと地響きたてて雪庇が5mくらい崩れ落ちた。
人がいるようなところでなくてよかった。大きな雪庇だと自分も危ない。
気をつけないと!
このあと、蒜山ツアーデスクのツアーに出会い、いろいろ情報もらいました。
Nさんありがとうございました。
一発目でハードな山行してしまったけど、今回はいい勉強、経験になった。
今冬も安全にいい山歩きができるように精進しよう。
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