2013年12月10日
大山三ノ沢 モノクロの風景
一旦閉鎖されたものの12月3日に通行止め解除となり、
雪の南壁を間近で拝むなら今しかないと思い三ノ沢へ行ってみました。
予報では大山近辺は曇り、11時頃雨雲が大山にかかってくる模様、あまり良くありません。
ただ西日本全体では高気圧に覆われてるので、運がよければガスが晴れる瞬間もあるだろうという見込み。
麓までは近いので雨なら即撤収。
環状道路と三ノ沢の合流部から入ります。雪は無し、文殊堂の駐車場に車は3台。
このような堰堤が源頭部近くまで続いています。右岸には工事車両用の道路。
しばらく行くと行き止まり、左岸へ渡りました。このあたりから雪が出てきて先行者のトレースを辿っていきます。
足跡を見るとどうやら2名の方が入ってるようです。槍ヶ峰から天狗ヶ峰へ歩かれるのでしょう。
自分には未知の世界。子供の頃ひどく荒れた大山を歩いた記憶があるがいったいどこだったか…。
最後の大堰堤。右岸側にフィックスロープがあり意外に簡単に越えられます。
振り返ると多数の砂防堰堤。
雪はそこそこ、何度も踏み抜いて沈みましたが、最終堰堤付近までならアイゼン等不要でした。
大山南壁が間近に。やはりガスに覆われて稜線までは見えません。
ケルンと三ノ沢源頭部。
先行者の方、アタック準備中。
崩壊の進む大山南壁。荒々しく人を寄せつけない雰囲気です。
静寂の中、崩れて落ちる小石の音だけが聞こえます。
ガスが晴れるのを期待してしばらくの間見つめていましたが、残念ながら…。
この尖峰のいずれかが槍ヶ峰だと思うのですが、よくわかりません。
色のないモノクロの世界でした。
晴れ間は近くまでくるんだけど、いつまでもガスに覆われたままでした。
この大きな石、ちょっとの刺激で落ちてくるんでしょう。
この日はどうもゆみさんの調子が悪く、肩からくるのかひどい頭痛の様子。
しかたないのでここまでで引き上げようということにしたのですが、
予定としては行けるなら二ノ沢へまわりたいというものでした。
二ノ沢へ出るには環状道路まで出るか、どこかで間の尾根を越えなくてはいけません。
三ノ沢最上部の堰堤付近の尾根を見上げると、かなり傾斜がきつめのようです。
今回はパスしようかと思ってると、ゆみさんからどうせ降りるなら別ルートで行こうとナイスなお言葉をいただき、
登れそうなところを探してみました。
念のためロープ、スリングなど装備してきたのですが、ついつい使わずそのまま登ってしまいます。
何度もずり落ちましたけど、なんとか登りきると目の前にはプチ親指ピークのような細尾根。
こんな場所にピンクテープがありました。いったいどこへ行くためのものなんでしょうか。
雪の下は落ち葉が積もっており滑りまくります。結局滑り落ちるようにして下りました。
もうひと尾根越えたいところですが、登れそうにないのでいい場所が見つかるまでこの沢筋を降っていきました。
ヤマアジサイだと思います、花びらをつけたまま枯れています。そこらじゅうにありました。
少々きつい尾根越えで上半身を動かしたせいか、ゆみさんの頭痛は治まったらしい。
それならもう少し歩いてみようか。
地図とガーミン頼りにこれから二ノ沢を詰めてみます。
続きます。
Posted by ふりふら at 19:55│Comments(0)
│大山